深い味わいの写真達です。
そこに人の生活の匂いがある郷愁こそが営みを包括していると僕は思うので、過去現在未来が複雑に絡み合った擬似同期性を如実に物語るこういう写真達が大好きです。人が住み生きるのは記憶の残滓がそこに残る事で、むしろ物質的な部分は大したものではないと考えます。生態系による新陳代謝が常に行われる自然とはその部分に大きな違いがあり、それは廃墟であっても同じで、例え大きなサイクルに飲み込まれようとしてもそこには確実に記憶の残滓が見られ、当然この同潤会アパートのような人がまだ営みを続けている古い場所にも、紡がれた記憶の残滓が美しく堆積しています。その過去現在未来に彩られた記憶の残滓の濃密な匂いを、この写真から感じた事を僭越ながら報告します。
2013年で取り壊しなのがとても残念。宮崎駿御大も嘆いていたけど完全な均一都市は魅力がありません。サイエンスフィクション的な幾何学機能美はあっても、現在未来に彩られた記憶の残滓の濃密な匂いは、有機物である人にしか、おそらく感じなくなってしまうそうだからです。
最後に。とても楽しく興味深く拝見いたしました。これからもどうぞ興味深い写真を上げて頂けると幸いです。
素敵なコメント有難う御座います。自分の中では纏まり切らない気持ちをコメントという形で頂けたことで、
自分の胸にも何かストンと落ちた気がしました。
一般的な廃墟にも言える事ですが、未だに役割を残している建築物に至っては私も記憶の積み重なりのようなものを一層感じます。
建物がまるで人間のように産まれ朽ちていくように、人間よりも大きなサイクルで様々な生き物・記憶・物質(あるいは魂)を
内包していくのでしょうね。
あと宮崎駿監督のお話、とても興味深いですね。効率化、均一化された都市に魅力を感じないのは同感です。
有機的な魅力はこの先失われてしまうばかりなのかなど、今後の自分たちの世界の行く末に一抹の不安を感じずにはいられません。
最後に、同じようなことを自分達の写真から感じてもらえた事を心から嬉しく思います。有難う御座いました。
私の故郷・・・また一つ古い建物が解体されてしまうのですね。
とても残念です
お返事が遅くなり申し訳ございません。そしてコメント有難うございます。
古い建物が次々と姿を消して、私もこういうニュースを耳にする度に寂しく思っております。
HARRY様は上野ご出身なのですね。見慣れた風景でしたら尚更でしょうね。。
拙い写真ですが思い出を残すお手伝いが出来ればと思いますので、今後共宜しくお願いします。
> 私の故郷・・・また一つ古い建物が解体されてしまうのですね。
> とても残念です